おきばしょ

記録です。

ドラマ「最愛」

ひさしぶりに日本のドラマをみました。

洋・邦含めて最近はドラマから遠ざかっていたのですが、ゲームオブスローンズに見事にはまったり、Netflixのウェンズデーを一気見したりなど年末に怒涛のようにドラマを流し込みました。とはいえ、何年ぶりかの日本のドラマ。非常によかったです。

・あらすじ

“事件を追う刑事は、かつて心を通わせた最愛の人だった”。殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央(さなだ・りお)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事、そして、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリー。【TBSオンデマンド】

 

・制作

原題:最愛

脚本:奥寺佐渡子/清水友佳子

製作:TBS

出演:吉高由里子松下洸平岡山天音井浦新薬師丸ひろ子(特別出演)ら

音楽:横山克

 

まったくもってドラマには(とくに日本の)疎いので、調べてへぇ~となりながら書いています。もっというと日本の映画からも遠ざかっているので役者はみな初めましての方々。最後にみたドラマはブザービートとかじゃない?

ただし脚本は存じ上げておりました。
奥寺氏の作品では「時をかける少女」「サマーウォーズ」がそうだったか!となりました。世界は狭いのに私の知識も浅いので知らないことだらけ。清水友佳子氏の作品はあまりピンとこないので勉強します。

そもそもこのドラマは2017年4月期に放送された「リバース」の制作陣らが再集結して制作したドラマという情報をみました。もちろんリバースも観ていないのでどこかで配信されていたら観てみたいです。

役者らの演技もとてもしっくりきていたのですが、松下洸平氏何者ですか?
まず声が優しい。あのしゃべり方なのに怒鳴ると声質変わる感じがとても好み。役者としても人物としても初めて拝見した方なのですが、登場人物のキャラクターとお顔と演技がぴったりあっていました。幼馴染枠の松下氏は最強ではないでしょうか。

 

・感想

全体的にどうしてここまで気に入ったのかな~となったのか自分なりに以下、考えてみました。
・物語のテンポのよさ。
・突出して目をひく役者がいなかったこと。
・物語(脚本)のよさ。

物語のテンポのよさについて。
ドラマ内で過去と現在をいったりきたりするシーンが多かったと思うのですが、全体的に最低限だなあと感じました。結構ばっさり切ったり、使いまわしたりコンパクトで上手。

突出して目をひく役者がいないについて。
完全に主観でしかないのですが、良くも悪くも画面にでてきたときに目が奪われすぎる役者がいないな~と思いました。バランスがよい。物語を置き去りにして目が奪われることがなかったです。撮り方もよかったのかな。お顔立がよいというのは素敵な個性なのですが、そぐわないケースもあるので。

物語のよさについて。
ありがちな内容設定なんですよね。なのですが、この物語については一貫性があって妥協がないように感じました。「だれかにとっての最愛」を曲げていない。曲げていないから余計な恋愛がない。一線を超えない。
余計な恋愛…いい年した大人が手つなぎエンドですもん。
一線を越えない。一線を越えなくても物語として成立していて気持ち悪くない。
これって結構すごいことだなあとおもっていて。

たとえば、加瀬さんと梨央ちゃんはこの脚本ではなかったらそういうシーンあっても不思議じゃないし、大輝くんと梨央ちゃんもキスのひとつやふたつはしているのでは?だけどしていない。しなくても物語が進むんですよ~。
というか役者もいい。松下氏の幼馴染枠最強たるゆえんはこれですわ。

良いドラマに出会えてよかった。
宇多田の「君に夢中」を聴きまくっているこの頃。