ハドソン川の奇跡
ハドソン川の奇跡を観ました。
観ていたつもりで観れていなかったハドソン川の奇跡を観ました。
観れずにいる映画がまだまだたくさんあります。
監督はクリント・イーストウッド
主演はトム・ハンクス、ローラ・リニー、アーロン・エッカート、オータム・リーサーら
映画ハドソン川の奇跡はUSエアウェイズ1549便不時着水事故を基に製作された映画です。制御不能の飛行機をハドソン川に着水させ、全員を生還させます。国民的英雄と賞賛されますが、国家運輸安全委員会からはハドソン川に着水させた選択は適切だったのかと疑いの眼差しを向けられて・・・公聴会で行われる審議までのお話です。
栄光の裏にある葛藤を上手に表しているなあという感想がひとつ。
世間と自分との差異。
国家運輸安全委員会の質問シーンから始まる物語構成に、つい、あ、こうやって始まるのねと思ってしまいました。てっきり不時着するその内容を物語にすると思い込んでいたので。メインの時間軸は事故が終わってしまった後です。回想として振り返りながら当時の状況を思い出し、それを観客にみせることで何があったかを示していく構成となっています。
回想も1回目と2回目があり、絶妙に異なります。
初めの回想は主人公の「本当にこれでよかったのだろうか」といった不安が表されているのではないでしょうか。一度目の回想時、視聴者として主人公の選択が間違えていたのではないかと不安要素があるため、今後の話の展開がより面白くなる、と感じます。
二度目の回想は、コンピューターで再現、他パイロットのシチュエーション再現でも川に着陸したことは適切ではなく、近くの空港に戻れたという結論がでていた中で開催された公聴会時に実際の録音音声を聴きながら入る回想です。
聴くということによって記憶が補完されたのか、間違っていなかったと確信が持てたのか、回想は適切な判断であったと、視聴者も納得できるようなものとなっています。
結論として、最後の公聴会ではスカッとする終わり方でした。なかなかよかった。 お決まりなのですが、フェリーが駆け寄り救出するシーンがとても好きでした。こういうのに弱いんですよね。
主人公のように冷静沈着でいられたら、と思わざるをえない出来事が日々たくさん発生しています。
GWから密かにクリントイーストウッドの鑑賞会を一人で行っています。
楽しい。まだまだたくさんあるのでゆっくり観ていきたいと思います。