おきばしょ

記録です。

ラフマニノフ ある愛の調べ

ラフマニノフ ある愛の調べ

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eiga.com

なんとも言えない映画でした。

ラフマニノフの少年期~壮年期を描いている映画です。最後に「実話より脚色しています」と出力されています。時代と国がシーンごとに変化していくため、注意して観ていないとわからなくなってしまいそう。

 

ラフマニノフについては、曲のみを知っているだけにとどまっていたのですが、この映画を機に、様々なサイトや経歴についての書籍を徘徊したりしていました。そのなかで、この映画の描くラフマニノフのイメージと自分の中にできたイメージとが異なっていたのでそれぞれ解釈はあるよな~と感じました。

会ったことのない人間、それも死んでしまっている人間の人格を判断するなんてできないですもの。自分の解釈も大切にしようと思いました。

 

監督はパーベル・ルンギン

初めましての監督でした。カンヌ賞をとっているようですね。
リービング・アフガニスタンという映画、そこはかとなくB級感の匂いがするので観てみたいなと思います。

役者はエブゲニー・ツィガノフ、ビクトリア・トルストガノバら。
ロシア人の名前って覚えずらいので仮に知っていたとしても、顔、演技を観たことあるなあと思うくらいになってしまいます…もちろん美形と演技のうまさは個人によるものですけどね。

 

内容としては、才能のある人間は仕方ないのかな、とおもってしまうようなそんな物語でした。こういう孤独を抱えてそれを盾にしてしまう人間が家庭をもつのはきついな~という感覚。だいぶ脚色していると信じたいですが…孤独な人間特有の流されやすい感じ、必要とされているのに、愛もあるのにみえていない、見ようとしていない、自分だけがわかっていないこの感じ、客観的にみるからこんなにも道化じみた人間にみえてしまうのかな。

わたしがもう少し若くて才能があったらこうなるのかもしれないなどと思いを馳せました。大概、中二病という時期を経てこういう感覚は見て見ぬふりができてしまいますからね。

 

面白いけれど、それだけ。
という印象の作品でした。