おきばしょ

記録です。

映画「メッセージ」

メッセージを観ました。

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お察しの通り、チェルノブイリを観終わったのが昨日。
そのまま「ボーダーライン」を観始めました。この映画は何回観られます。とても好きな映画なので。エミリーもデルトロもカメラワーク、ストーリー、迫力、人間ドラマ、音楽、映像が絶妙なバランスで構成されている映画ですね。

ボーダーラインを観終わったあと、そういえばメッセージも同じ監督、同じ音楽家だったなと思い軽い気持ちで観始めたのが、この作品です。

そもそもSF映画を観るまでにとても重い腰を上げねばならないことが原因で良作を見逃しているんですよね。どうにかせねば。この間もトゥモロー・ウォーをやっと観て、すっっごく楽しい!ってなったのでSF映画に対する先入観をなくしたいです。

 

・ストーリー

突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。

(Filmarksより引用)

 

 

・制作陣

 監督は ドゥニ・ヴィルヌーヴ

「ボーダライン」の監督です。他にもブレードランナーのような人気の作品にも抜擢されているようですね。まだ観ておりません。

 

音楽はヨハン・ヨハンソン
実は音楽目当てでこの作品を観ました。ヴィルヌーヴと相性が良いらしくボーダーラインで共闘していますね。ヨハンソンの弟子のヒドゥル・グドナドッティルが「チェルノブイリ」「ジョーカー」を担当しました。
残念ながらヨハンソンは亡くなっているのですが、彼の音楽は感情を引き出すのことに長けているなあと思います。何でもないシーンでも彼の音楽と合わさると感情が引きずられるような心地になるのです。彼は「博士と彼女のセオリー」で第72回ゴールデングローブ賞で作曲賞を受賞しています。この映画も内容はあまり面白くなかったのに音楽がとても良くてひっくり返った思い出があります。

 

役者は エイミー・アダムスジェレミー・レナーフォレスト・ウィテカーマイケル・スタールバーグら。

最近目的はエイミーではいのに結果的にエイミーの出演作品を観るということが多々あってソワソワしています。エイミー・アダムスは本当に役幅が広い。はすっぱな役から学者の役まで、セクシーな役から色気を出さない役まで、すごいなあと思います。
今回のこの役ではゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネートされました。

 

・感想

話題作だったので知っていることには知っていたのですが、先述の通り観れていなかったです。SF映画に抵抗があるのは、なんとなく幼少期のトラウマのせいのような気がするな…スピルバーグの「AI」や「キングコング」といったSF映画ってだいたい好きな人間や生き物が死ぬんですよね…幼い頃見るたびに打ちのめされている記憶があるので潜在的に苦手になっているのかもしれません…

まあ個人的な回想はさておき、ストーリーとしてはとても面白いものでした。
こんなに面白かったなんてな〜といつものごとくもっと早くと後悔しております。

 

何が個人的に面白かったかといいますと、
「未知の生物に対して言語学からのアプローチ」 です。まさか言語学からアプローチするなんで思っていなかったので(例のごとくあらすじを見ずに挑んだ)おお〜となりました。私自身言語学というものに憧れを抱いていたので余計に面白く感じたのかもしれません。

未来が見えるという点に関してはあまりパッとしなかったのですが、子供(ハンナ)が粘土で遊んでいるシーンで未知の生物がいたことに鳥肌が立ちました。怖。
子供は未来のことで死ぬことは確定しているけれど、産むという決断をした彼女は本当に強いなあと思いました。
一方で映画よりも小説の方が感動したという声を見かけたので小説をぜひ読んでみたいと思います。なんていうかこの監督の作品はおどろおどろしい物語を描くのが上手なので、人間ドラマの感動というよりは、どうなるのか…という物語の展開に比重がかかるのかなと。小説と映画は別物として扱った方が良いようです。